一般財団法人日本食生活文化財団は文化庁所管の唯一の食に係る財団法人として、全国の多くの会員の皆様と共に調理に携わる方々の社会的・文化的地位の向上と技術の伝承、後進の指導・育成と同時に日本の伝統的食文化の調査研究とその成果を普及することにより、継承・発展に努めることを目的として事業展開しております。
日本料理・西洋料理・中国料理・和菓子・洋菓子・製パン及び関連の業種の皆様方と共に設立以来三十年を経過し新しい段階に入りました。
これからの三十年に向けて、各業界でご活躍中の皆様を新たにお迎えして活動を強化し、食生活文化の向上発展に寄与したいと考えております。
昭和40年代も半ばを過ぎますと、日本の社会は、質・量とも豊かな食生活を享受するようになりました。しかしながらこれら食生活文化についての正しい知識や情報の普及が不十分であり、社会全般もその認識が深いとはいえず、飲食に関わる人々に対する社会的評価は今日とは比べものにならない程、低いのが実情でありました。
このような背景から長年にわたり食の提供に携わってきた各業界の人々を中心に、食生活の持つ歴史的・文化的領域、携わる人々の意識・地位向上を検討しつつ、広く一般の方々にも関心を持っていただけるような機関をつくろうではないかという声が高まってまいりました。
この声をもとに、一般財団法人日本食生活文化財団は、「生活文化としての食生活の歴史的変遷と現状について調査研究し、その成果を普及すると共に伝統的食文化の保存伝承と新たな食生活文化の発展につとめ、もって我が国文化の向上に寄与する」ことを目的に昭和55年3月14日(雑文第16号)文部大臣より設立許可を受けることとなりました。
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我が国は、南北に長い陸地とそれをとり巻く海、四季の移り変わりがはっきりした自然と風土に恵まれ、四季折り折りの海・山の産物は、それぞれに微妙な味の変化を楽しませてくれます。
このメダルは、一年を十二角形により表現するとともに、海の幸・大地の幸などそれぞれの季節の旬の、新鮮な食物を図案化し、広く食生活文化の発展を祈ったものです。
世界のアート・メダルの歴史のなかでも、十二角形を鋭角なタッチで製作したものは、鍛造上高度な技術が要求され、貴重な存在であります。
原図:文化勲章受章 日本芸術院会員 彫刻家 蓮田修吾郎